Go言語のメモリ管理手法
Go言語におけるメモリ管理手法として以下が挙げられる。
- ガベージコレクション:Go言語では、自動ガベージコレクション機構を使用してメモリを管理します。ガベージコレクターは、使用されなくなったメモリを自動的に検出して解放します。Go言語のガベージコレクターは、マーク&スイープアルゴリズムと3色マーク法を使用しており、プログラムの実行を中断することなくメモリ回収を実行します。
- スタックとヒープを利用してメモリ管理を行います。スタックはローカル変数や関数呼び出し時のコンテキスト情報を保存します。スタックの領域の割り当てと解放はコンパイラにより自動的に実行されます。ヒープは動的に割り当てたメモリを保持し、領域の割り当てと解放を手動で行う必要があります。
- ポインター管理: Go言語ではポインターを使用してメモリを管理できます。ポインターを使用すると、手動でメモリの割り当てと解放を行うことができます。Go言語では、new関数がメモリを割り当てるために用意されており、delete関数はメモリを解放するために用意されています。
- メモリプール(Memory Pool):Go言語ではsync.Poolパッケージでメモリプールの管理が行える。メモリプールとは、あらかじめ一定サイズのメモリ領域を確保しておき、アプリケーションはそこからメモリブロックを取得し、利用後にメモリプールに返却することで、頻繁なメモリ確保と解放に伴うオーバーヘッドを回避し、メモリ管理効率を上げられる。
- コンカレンシー安全なメモリ管理: Go言語のメモリ管理システムはコンカレンシー安全です。複数のgoroutineが同時にメモリにアクセスし操作できますが、追加でロック機構を設ける必要はありません。Go言語のガベージコレクタはコンカレンシーマーキングとコンカレンシー削除方式を採用しており、プログラムの実行中にガベージコレクションを実行できますが、プログラムのパフォーマンスに大きな影響を与えません。