docker commit の使い方
「docker commit」コマンドでは、コンテナの変更内容を新しいイメージとして保存することができます。基本的な構文は次のとおりです。
“`
docker commit [OPTIONS] コンテナ [リポジトリ[:タグ]]
“`
– `OPTIONS`: `-a, –author`(作成者を指定)、 `-m, –message`(コミットメッセージを追加)など、使用可能なオプションがあります。
– `コンテナ`:コミットするコンテナのIDまたは名前です。
– `[リポジトリ[:タグ]]`:新しいイメージのリポジトリとタグを指定するオプションのパラメータです。指定がない場合、タグに一意のIDが生成されます。
たとえば、`my-container`という名前のコンテナがあるとします。そのコンテナを新しいイメージとしてコミットするには、次のコマンドを使用できます。
“`
docker commit my-container my-image:1.0
“`
これにより、`my-image`という名前でタグが`1.0`のイメージが新しく作成され、そこにはコンテナ`my-container`のすべての変更内容が含まれます。ただし、「docker commit」コマンドでは、コンテナの現在の状態のみがコミットされ、コミット前にコンテナのファイルシステムや構成などが変更されている場合は、それらの変更は新しいイメージには反映されません。そのため、「docker commit」を使用する前にコンテナを停止し、コンテナの状態が整合していることを確認することをお勧めします。また、「docker commit」コマンドで作成されたイメージは、通常推奨されるベストプラクティスではありません。イメージのビルドプロセスを定義するには、Dockerfileを使用することをお勧めします。これにより、イメージの管理と再ビルドがより適切に行えます。