Delphiで「CoInitializeがまだ呼び出されていません」というエラーに対処する方法
Delphiで「CoInitialize エラーが呼ばれていません」の提示が表示される場合は、通常、COM初期化が正しく行われていないことが原因です。COM初期化はCoInitialize関数を使用して実行され、COMライブラリを初期化し、現在のスレッドのコンテキストを設定します。
本問題は以下の方法で解決できます。
- プログラムの主スレッド内で CoInitialize 関数を呼び出して COM ライブラリを初期化する。このコードは、プログラムのメインのエントリポイント(例えば、dpr ファイルの begin セクション)に追加できる。
CoInitialize(nil);
この操作はCOMライブラリを主スレッドで初期化します。
- COM オブジェクトに関する操作を行う他スレッドでも COM ライブラリを初期化するために CoInitialize 関数を実行する必要があります。COM オブジェクトの作成と使用が必要なスレッドに以下のコードを追加します。
CoInitialize(nil);
このスレッドでCOMライブラリを初期化します。
- プログラムを終了するときは、CoInitialize関数でCOMライブラリを初期化したすべての場所で、CoUninitialize関数を実行してCOMライブラリを解放する必要があります。たとえば、プログラムの最後に、次のコードを追加します。
CoUninitialize;
COMライブラリはプログラム終了時に解放されます。
- CoInitialize関数を実行したら、必ずCoInitialize関数をもう一度実行せずに、CoUninitialize関数を実行します。CoInitialize関数を複数回実行する必要がある場合は、CoInitialize関数を実行するたびにCoUninitialize関数を実行します。
CoInitialize関数とCoUninitialize関数を適切に呼び出すことで、「CoInitializeがまだ呼び出されていません」というエラーメッセージを解決できます。これにより、COMライブラリが適切に初期化および解放され、COMオブジェクトの使用が確実になります。