C言語のassertは、プログラム中に想定する条件が満たされないときにエラー処理を行うために使用されるマクロです。
C言語では、assert(アサート)とは、コードの中で仮定を検査し検証するために利用される仕組みです。特定の場所にアサートを挿入し、ある条件が真であることを保証するために用います。その条件が偽の場合、アサートはエラーを引き起こし、プログラムの実行を停止させます。
アサートの主な使い方は次のとおりです。
- デバッグ:アサーションはプログラムの正しさを検証するために使用でき、プログラマーがコード内のバグを素早く発見するのに役立ちます。開発段階では、アサーションを使用して予期される条件が満たされているかどうかを確認でき、条件が満たされていない場合はただちにプログラムの実行が中断され、デバッグと問題の修正を容易にするエラー情報が出力されます。
- アサーションは、コード内の仮定が成立しているかどうかを確認するために使用できます。コードを作成するときは、前提条件や制約条件があることがありますが、アサーションを使用すると、これらの条件が満たされ、潜在的なエラーを回避できます。
- プログラムのエラーハンドリング:アサーションは発生すべきでない例外的な状況を扱うために用いられます。プログラムが一定の場所に実行されたときに、条件が満たされなかった場合、アサーションはエラーを発生させ、この方法でエラーが素早く発見・処理され、即座に適切な手段が講じられます。
なお、アサートは通常、デバックモードで有効になり、リリース版では無効にされる場合があることに注意してください。これは、アサートにはいくらかのパフォーマンスコストが発生し、本番環境ではユーザーに対して実質的な影響を与えないためです。そのため、リリース版では、アサートは通常コンパイラによって無視または削除されます。