CLOSE_WAIT状態の理解について

クローズウェイト状態とはTCP/IPプロトコル内の状態のひとつで、TCP接続におけるホストの片方が接続の終了要求を送信済みであるが、もう片方がまだ完全に切断を行っていない。

TCP接続において、ある接続でFINという接続を切断する要求を送ると、相手側はACKという要求を受け入れた旨の応答を返します。その後、相手側も自分側の接続を切断するためのFINを送り、同様に相手からのACKを待機します。このとき、片側が最初にFINを送った場合には、その側はclose_wait状態に入ります。

クロースウェイト状態は、双方向に接続を終了する状況、つまり双方が接続を終了する場合を処理するために存在します。 クロースウェイト状態では、一方の側が他方の側から終了要求を送信されるまで待機し、相手が終了要求を受信して接続を終了したことを確認します。 相手側から終了要求が送信されると、接続はクローズ状態になり、確認応答が送信されます。

Close_waitステータスは、接続終了時などにアプリケーションから接続のクローズが適切に行われなかったことにより発生します。アプリケーションから適切なクローズが行われなかった場合、接続リソースの解放に支障をきたし、システムリソースの浪費につながる可能性があります。

close_wait状態が発生するのを避けるため、アプリケーションは適切に接続を閉じる必要があります。つまり、接続が不要になったらclose()またはshutdown()システムコールを呼び出して接続を閉じます。これにより接続リソースが適時に解放され、システムリソースの浪費が回避されます。

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