CentOS 6 と CentOS 7 で Web サーバーを構築する際の相違点と注意事項

CentOS 6とCentOS 7でWebサーバを構築する場合は、いくつかの違いと考慮事項があります:

  1. CentOS6は最低1GBのRAM、CentOS7は最低2GBのRAMをシステム要件として求めています。
  2. 導入方法:CentOS 6ではyumコマンドでパッケージ管理を行い、CentOS 7ではdnfコマンドを用いるようになりました。また、CentOS 7ではシステム管理ツールにsystemdが導入されました。
  3. CentOS 6では,Apache 2.2が,CentOS 7では,Apache 2.4がデフォルトのHTTPサーバとして使われています。
  4. ファイアウォール: CentOS 6 は iptables をデフォルトのファイアウォールツールとして使用し、CentOS 7 は firewalld をデフォルトのファイアウォールツールとして使用します。
  5. SELinuxの設定:CentOS 6ではSELinuxがデフォルトで有効になっていますが、CentOS 7ではSELinuxがデフォルトで有効になり、強制されます。
  6. CentOS6ではデフォルトで MySQL 5.1 が、CentOS7ではデフォルトで MariaDB 5.5 がデータベース管理システムとして使われています。

注意事項

  1. Web サーバーを構築する前に、システムが最新のセキュリティ パッチとソフトウェア パッケージに更新されていることを確認してください。
  2. CentOS 7 では systemctl コマンドを使用してサービスを起動、停止、再起動することで、systemd でサービスを管理できます。
  3. CentOS 7はファイアウォールのルールをデフォルトで設定し、HTTP、HTTPSのトラフィックを許可する必要がある要件に従って正しく設定できるようにします。
  4. CentOS 7でSELinuxがデフォルトで有効かつ適用され、Webサーバーが必要なファイルやディレクトリにアクセスできるように適切に設定してください。
  5. Webサーバーをセットアップする前に、Apache、PHP、MySQL/MariaDBなどの必要なパッケージと依存関係がインストールされていることを確認してください。
  6. 設定するファイルとディレクトリのアクセス権を適切にして、web サーバーに必要となるファイルやディレクトリへのアクセスを許可する。
  7. 適切な仮想ホストとドメインネーム解決を設定することにより、Webサーバーが複数のWebサイトに正しくサービスを提供できるようになります。
  8. ウェブサーバーを定期的に更新およびメンテナンスし、安全でパフォーマンスを保ちます。

実際の設定や構成については、こちらの一般的な相違点と注意事項はあくまでも参考です。 実際のニーズや利用状況によって異なってきますので、ご注意ください。

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