CentOS での Web サーバーの特権管理とアクセス制御ポリシー
CentOS上にWebサーバーを構築する際には、権限の管理やアクセス制御のポリシーは非常に重要です。続いて一般的な対策をいくつか示します。
- Webサーバーの実行に、独立したユーザーとグループを使用する: セキュリティを強化するため、Webサービスの実行に独立したユーザーとグループを使用する必要があります。rootユーザーまたは他のシステムユーザーを使用してWebサービスを実行することは避けるべきです。
- ファイル及びディレクトリ権限の設定:Webサーバーが、必要なファイルとディレクトリにのみアクセスできるようにしてください。Webサイトのルートディレクトリには、適切な権限を設定してください。例えば、Webサーバーのユーザーはファイルの読み書きと実行のみを許可して、ファイルへの書き込みは許可しないようにしてください。
- ファイアウォール設定: ファイアウォールを使ってWebサーバへのアクセスを制限する。Webサーバへのアクセスを許可するのは、指定のIPアドレスまたはIPアドレス範囲からのリクエストのみにする。
- SSL証明書を使用する:暗号化伝送が必要なWebサイトではSSL証明書を使用して安全なHTTPS接続を提供する必要があります。これはWebサイトにTLS/SSL証明書を設定することで実現できます。
- アクセス制御リスト(ACL): ACLを使用して、Webサイトディレクトリとファイルへのアクセス権を制御します。適切なACLを設定することで、特定のファイルまたはディレクトリに対する、特定のユーザーまたはグループのアクセスを制限できます。
- ウェブサーバーのアクセスログを定期的に確認して、異常や悪意のあるアクセスがないか確認しましょう。潜在的なセキュリティ問題には、速やかに対処することが大切です。
- 定期的な更新とメンテナンス:オペレーティングシステム、Webサーバーソフトウェア、および関連プラグインと拡張機能を含む、Webサーバーの定期的な更新とメンテナンス。サーバーのセキュリティを確保するために、セキュリティ更新とパッチをタイムリーに適用します。
- セキュリテソフトウェアとツールの活用: 不正侵入検知システム(IDS)、ファイアウォールなどのセキュリテソフトウェアとツールを使って、潜在的なセキュリテ上の脅威を検出して防止する。
なお、上記は一般的な対策の例であり、具体的な権限管理やアクセス制御のポリシーとして、各社の環境や要件に合致するように調整・設定を行う必要があります。