CentOS上でWebサーバーを構築する際の仮想化技術の選択肢と留意点
CentOS でウェブサーバーの仮想化技術を構築する際の選択肢として、一般的なオプションを次に示します。
- KVM(カーネルベース仮想マシン):KVMはLinuxカーネルモジュールであり、物理サーバー上で仮想マシンを作成・管理することができます。KVMは高いパフォーマンスと信頼性を提供し、広く利用されています。
- Xen: x86アーキテクチャベースのオープンソース仮想化プラットフォーム。物理サーバー上で仮想マシンの作成・管理に使用されます。高性能・高セキュリティを実現し、大規模クラウドサービスプロバイダーで採用されています。
- VMware ESXiは、物理サーバー上で仮想マシンを作成・管理する、商用仮想化プラットフォームです。豊富な機能と使い勝手を提供していますが、ライセンスの購入が必要です。
仮想化技術を選択する際には、以下の事項に注意する必要があります。
- パフォーマンス:Webサーバー実行時のパフォーマンス要件を満たすために、より高いパフォーマンスを提供する仮想化技術を選択してください。
- 信頼性:Webサーバの安定稼働を確保するために、信頼性の高い仮想化技術を選択する。重要な業務に対しては、仮想マシンの高可用性機能などの冗長構成を検討する。
- 管理・保守面で、容易に保守・管理できる仮想化技術を選び、仮想マシンの設定・監視・アップデートなどの操作を行えるようにする。また、十分なサポート体制とコミュニティ支援が得られることも確認する。
- 安全性:優れたセキュリティ機能を備えた仮想化技術を選択し、Webサーバーのデータとアプリケーションの安全性を確保します。
- コスト:ライセンス料、ハードウェア投資、メンテナンス費用など、仮想化技術の導入コストを検討し、必要に応じて適正なプランを選択する。
最終的に、Web サーバを正常に動作させかつ信頼性を保つために、ネットワーク構成、ストレージ構成、バックアップおよび復元施策など、仮想化技術に関連する他の要素にも注意する必要があります。