C言語の暗黙的変換の規則

C言語における暗黙的な変換規則は次のとおりです:

  1. 整数の昇格:Int型やshort型のオペランドが計算に使用されるとき、それらは自動的により大きな型(int型やunsigned int型など)に変換されます。たとえば、short型のオペランドとint型のオペランドの演算では、short型のオペランドはint型に変換されます。
  2. 浮動小数点の昇格:オペランドが float 型の場合、double 型に自動的に変換されます。例えば、float 型のオペランドと double 型のオペランドとの演算では、float 型のオペランドが double 型に変換されます。
  3. 配列からポインタへの変換:配列の名前はほとんどの場合、配列の最初の要素を指すポインタへ自動的に変換されます。例えば、int配列のarrは、arrと&arr[0]の2つの方法で配列の先頭要素にアクセスできます。
  4. ポインタの変換: 異なる型のポインタ同士は、一定条件を満たすとき、相互に変換できます。たとえば、voidポインタは任意の他の型のポインタに変換できますが、他の型のポインタは直接voidポインタに変換することはできません。
  5. 列挙型の変換: 列挙型の値は暗黙的に整数型に変換可能。
  6. 型強制変換:演算では、それぞれの型が異なる被演算子は、同じ型(通常はより大きい型)に自動的に変換される。たとえば、int 型と double 型を計算すると、int 型は double 型に変換される。

暗黙変換を使用すると精度低下やデータの切捨てが発生する可能性があることに注意してください。したがって、正しい結果を確実に得るために、状況によっては明示的に型変換を行う必要があります。

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