C++でmallocが失敗する原因
C++では、malloc 関数を用いて動的にメモリを確保します。malloc 関数の呼び出しが失敗した場合、システムが割り当て要求を満たせなかったことを示しており、次のような状況が考えられます。
- メモリ不足: 割り当て要求を満たすのにシステムに十分なメモリがありません。
- メモリのフラグメンテーション: システム内に多数のメモリフラグメンテーションが存在し、つまり少量の空いているメモリ領域が連続した必要なメモリ領域の割り当てを満たせないこと。
- メモリリーク:以前に割り当てられたメモリが正しく解放されず、システムの利用可能なメモリ空間が低下します。
- 無効なメモリサイズ。malloc関数の引数の、メモリサイズが不正の可能性があります。負の値が渡されたか、システムによる割り当て可能範囲を超えています。
- システムの制限により、各プロセスに利用可能なメモリのサイズは制限されることがあり、制限に達したり超えるとmalloc関数は失敗します。
C++では、動的メモリ確保と開放にはmalloc/free関数ではなく、new/delete演算子を使用することを推奨。new/delete演算子は例外処理が優れており、オブジェクトのコンストラクタ・デストラクタを適切に呼び出す。malloc関数を使う場合は、必ずtry-catchブロックで確保失敗の処理を行うこと。