C++でのthisポインタの使い方は?
C++において、thisポインタは現在のオブジェクトを指すために使用されます。thisポインタは暗黙の引数であり、そのメンバー関数を呼び出すオブジェクトのインスタンスを指します。thisポインタを使用することで、メンバー関数内で現在のオブジェクトのメンバー変数やメンバー関数にアクセスすることができます。
このポインタの使用方法は次のとおりです。
- メンバー関数内でthisポインタを使用してメンバー変数にアクセスする。
class MyClass {
public:
int x;
void setX(int value) {
this->x = value;
}
};
このコードでは、thisポインターが使用され、現在のオブジェクトインスタンスのx変数を参照しています。
- 他のメンバー関数を呼び出す際に、thisポインタを使用する。
class MyClass {
public:
void func1() {
// do something
}
void func2() {
this->func1();
}
};
上記のコードで、func1関数がthisポインタを介して呼び出されています。
注意すべき点は、thisポインタはメンバ関数内でのみ使用でき、静的メンバ関数やグローバル関数では使用できないことです。また、thisポインタは定数ポインタであり、その値を変更することはできません。