C# IoCコンテナのライフサイクルとは?【基本と注意点】
C#では、IOCコンテナはオブジェクトのライフサイクルを管理し、オブジェクトがいつ作成され、いつ破棄されるかを決定するルールです。一般的なライフサイクルには次のものがあります。
- 瞬時: IOCコンテナからオブジェクトを要求するたびに、新しいインスタンスが作成され、各インスタンスは独立しています。オブジェクトの状態を共有する必要がない場合に適しています。
- Singleton: IOCコンテナは一つのインスタンスしか作成せず、そのインスタンスをアプリケーション全体で共有します。オブジェクトの状態を共有する必要がある場合に適しています。
- 同じスコープ内でオブジェクトインスタンスを共有し、異なるスコープでのオブジェクトインスタンスは独立しています。特定のスコープ内でオブジェクトインスタンスを共有する必要がある場合に適しており、例えばASP.NET Coreでは、各HTTPリクエストが独自のスコープを持っています。
いくつかの一般的なライフサイクルの他に、カスタムライフサイクルマネージャを使用して、より柔軟なオブジェクトのライフサイクルルールを定義することができます。IOCコンテナを使用する際には、ビジネス要件に適したライフサイクルルールを選択し、不必要なリソースの浪費やオブジェクトの状態の混乱を避けることが重要です。