C++でのconst修飾子の目的は何ですか?
C++において、const修飾子は変数を読み取り専用(変更不可)と宣言するために使用されます。変数、関数パラメータ、関数の戻り値、メンバ関数に適用することができます。
- 定数変数を宣言する:constキーワードで宣言された変数は、プログラムの実行中に変更できません。変数が初期化されると、その値は不変になります。
- 保護する関数パラメータ:関数パラメータをconstで宣言することで、関数内でパラメータの値が変更されることを防ぐことができます。これにより、パラメータの値が関数内で誤って変更されることを防ぐことができます。
- 関数の返り値をconstとして宣言することで、返り値が変更されるのを防ぐことができます。特にconst参照やポインタを返す関数には、返ってきた参照やポインタを使って、関数内部のデータを変更することを避けるために便利です。
- メンバー関数を保護するために、constキーワードを使って関数を宣言すると、オブジェクトの状態を変更しないことを示します。この方法の利点は、定数オブジェクトでもメンバー関数を呼び出すことができるということです。なぜなら、定数オブジェクトのメンバー関数はオブジェクトの状態を変更できないからです。
概して、const修飾子の役割は、変数、関数の引数、関数の戻り値、メンバー関数が使用される際に変更されないことを保証し、コードの安全性と可読性を高めることです。