C言語でregisterをどのように使用するのか
C言語のregisterは、レジスタ変数を宣言するためのキーワードです。変数をregisterとして宣言することで、その変数が頻繁に使用されることをコンパイラに示し、より高速にアクセスするためにレジスタに格納するよう要求します。
ただし、レジスタキーワードはヒントにすぎず、変数が実際にレジスタへ保存されるかどうかを保証できるものではないので注意してください。レジスタの数は限られており、別の変数によってすでに使用されている可能性があるためです。変数をレジスタに保存するかメモリに保存するかは、コンパイラの最適化戦略によって決定されます。
register キーワード使用例:
#include <stdio.h>
int main() {
register int x = 10;
printf("x = %d\n", x);
return 0;
}
上の例では、変数xはregister型で宣言されています。なお、register変数にはアドレス取得のための&演算子は利用できません。registerにはアドレスがないからです。
要するに、register キーワードは現代のコンパイラではほとんど使われていませんが、コンパイラに対してヒントとして利用し、変数をレジスタに格納して性能を向上させるために使用できます。ただし、コンパイラは賢く自動的にコードを最適化するため、通常は register キーワードを明示的に使用する必要はありません。