Autorun.infとそのコマンドについての詳細

Autorun.inf は、USB フラッシュドライブや光ディスクなどのリムーバブルストレージデバイスのルートディレクトリに配置される特別なファイルであり、特定のプログラムを自動的に実行したり特定のフォルダを開いたりするために使用されます。デバイスを挿入すると、システムは自動的に Autorun.inf ファイル内で指定された命令を探して実行します。

Autorun.infファイルはテキストファイルであり、どんなテキストエディタでも編集可能です。デバイスの自動実行動作を定義するための特定のコマンドが含まれています。以下は一般的なAutorun.infコマンドとその詳細な説明です。

  1. [autorun]: これはファイルの先頭部分で、このファイルがAutorun.infファイルであることを指定するために使用されます。
  2. 開く=ファイル名:このコマンドは、デバイスを挿入する際に自動的に実行されるプログラムまたはファイルを指定します。ファイル名は、実行可能ファイルまたはシステムのデフォルトプログラムで開くことができるファイルである必要があります。
  3. icon=iconfile:Windowsリソースマネージャーに表示されるデバイスのアイコンを指定します。iconfileはアイコンが含まれているファイルである必要があります。
  4. ラベル=labelname:この命令は、Windowsリソースマネージャーに表示されるデバイス名を指定します。
  5. action=actionname:このコマンドは、Windowsのエクスプローラーで表示されるデバイスのコンテキストメニューに表示される操作名を指定します。
  6. shell\verb=command:このコマンドは、ユーザーがデバイス上で右クリックした時に表示されるカスタムメニュー項目を定義します。verbはメニュー項目の名前であり、commandはメニュー項目を実行する際に実行するコマンドです。
  7. shell\verb\command=commandline:ユーザーがカスタムメニュー項目を選択した場合に実行されるコマンドを定義するこのコマンド。commandlineは実行するコマンドラインです。
  8. shell:このコマンドは、カスタムメニューでメニューアイテムの間に区切り線を作成するために定義されたものです。
  9. autoplay=1を使用すると、デバイスが自動再生機能を有効にするかどうかが指定されます。

安全上の理由から、多くのオペレーティングシステム(Windows 7およびそれ以降のバージョンなど)では、Autorun.infの自動実行機能が無効に設定されています。デバイスの互換性と安全性を確保するために、Autorun.infファイルに過度に依存せず、ユーザーに手動でデバイス上のプログラムやファイルを開いて実行することをお勧めします。

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