Androidのイベント伝達と配布のプロセスは?
Androidにおけるイベント伝達・送達のフローは以下の通りになります。
- イベントの発生: イベントはユーザーによるタッチ操作、ボタン押下などの操作によって発生します。
- イベントディスパッチ:イベントはシステムによってViewGroupのdispatchTouchEvent()メソッド経由でディスパッチされます。dispatchTouchEvent()メソッドは最初にonInterceptTouchEvent()メソッドを呼び出して、そのイベントを傍受する必要があるかどうかを判断します。trueを返した場合、そのイベントが傍受され、下位に渡されません。falseを返した場合、イベントが傍受されず、下位に渡されます。
- イベント伝達: イベントがインターセプトされなければ、ターゲットビューに渡されます。ターゲットビューは自身 のonTouchEvent() メソッドを呼び出してイベントを処理します。 onTouchEvent() メソッドは、イベントを処理したかどうかを示すブール値を返します。 true を返した場合、イベントは処理済みと見なされ、他のビューに渡す必要はありません。 falseを返した場合、イベントは処理されておらず、親ビューに渡す必要があります。
- イベントバブリング:対象ビューがイベントを処理していないか、falseを返した場合、イベントは親ビューに順番に渡され、イベントが処理されるか、最上位のビューグループに到達するまで続きます。
- タッチイベント処理:イベントが最も上位のビューグループに達し、イベント処理が行われていない場合、システムはActivityのonTouchEvent()メソッドを呼び出してイベントを処理します。
イベントの発生からイベントの伝達、配送、処理までの一連の流れは、おおむね、イベント発生→イベント配信→イベント伝達→イベントバubbling→イベント処理という流れで捉えることができます。この流れを通じ、Androidはユーザーのインタラクティブ操作に対する応答と処理を実現しています。