abpvnextの読み書き分離はどのように実現されるのですか?
ABP VNextの読み書き分離を実現するためには、次の手順を取ることができます。
- データベースの配置:読み取り操作と書き込み操作を別々のデータベースインスタンスにマッピングします。マスタースレーブレプリケーション、データベースシャーディング、独立した読み取りレプリカなどの方法で実現できます。
- ABP VNextのデータベース接続文字列を設定する方法は2つあります。appsettings.jsonファイルまたはOnModelCreatingメソッド内のConfigureメソッドを使用して、読み取り操作と書き込み操作の接続文字列をそれぞれ読み取り専用と書き込み専用のデータベースに向けて設定します。
- ABP VNextでは、IUnitOfWorkManagerインターフェースの実装クラスを設定することで、読み取り操作と書き込み操作を別々に処理できる読み書き分離の戦略を使用することができます。読み取り操作のメソッドに[UnitOfWork(TransactionBehavior = TransactionBehavior.Never)]属性を追加して、ABP VNextに対してこれが読み取り専用でトランザクションが不要であることを伝えることができます。書き込み操作のメソッドに[UnitOfWork]属性を追加して、ABP VNextに対してこれが書き込み操作でありトランザクションが必要であることを伝えることができます。
- 読み書きの負荷分散を実現するために、NginxやHAProxyなどのロードバランサーを使用して、読み取りリクエストを複数の読み取りデータベースインスタンスに分散させることができます。
注意すべき点は、読み取りと書き込みを分離することで、一定のデータ整合性の問題が生じる可能性があることです。書き込み操作が読み込みデータベースと同期するまでに時間がかかることがあるため、高い同時アクセス数やデータのリアルタイム性が要求される状況では、データ整合性の問題を考慮する必要があります。