Linuxのtracertコマンドの使い方は?

Linuxシステムでは、tracertコマンドを使用してネットワーク上のデータパケットの経路追跡を行います。これは、一連のICMPエコー要求(ping)を送信して、データパケットが送信元ホストから宛先ホストまで通過した中間ルータを特定します。tracertコマンドの使用方法は次のとおりです。

  1. ターミナルあるいはコマンドラインウィンドウを開いてください。
  2. ターゲットホストアドレスにtraceroute
  3. 「エンター」キーを押してコマンドを実行します。
  4. tracertコマンドは、データパケットが送信元ホストから宛先ホストにたどる経路を表示します。各行には、中継ルーターの IP アドレスとホスト名(利用可能な場合) が表示され、データパケットが送信元ホストから当該ルーターに到達するまでの往復実行時間(RTT) が表示されます。
  5. tracertコマンドでは、各中継ルーターのTTL(Time to Live)という無限ループを防ぐ仕組みも表示されます。各ルーターはTTLを1ずつ減らし、これが0になるとルーターはそのパケットを破棄し、送信元ホストにICMPタイムアウトメッセージを送信します。

Linuxディストリビューションによってはtracertコマンドが異なる場合があるので注意してください。traceコマンドと呼ばれる場合があります。tracertコマンドが機能しない場合は、traceルートを試してください。

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