Linux の名前付きパイプのサイズを設定の方法
Linuxでは、名前付きパイプ(FIFO)のサイズはOSカーネルによって決定されるので、直接設定することはできません。ただし、OSカーネルパラメータを変更することで、名前付きパイプのサイズを変更できます。
名前付きパイプのサイズを変更するには、次の方法を使用できます。
- ファイルディスクリプタ制限の変更: ネームドパイプのサイズはファイルディスクリプタ制限の影響を受けます。ファイルディスクリプタ制限を変更することにより、ネームドパイプのサイズを大きくすることができます。ulimitコマンドでファイルディスクリプタ制限を確認および変更することができます。
- カーネルパラメータの変更:名前付きパイプのサイズはカーネルパラメータの変更で増やすことができます。/etc/sysctl.confファイルを編集して以下のパラメータを追加または変更します。
- fs.pipe-max-size = <サイズ>
- 指定サイズに名前付きパイプをを設定したい場合、バイト単位で指定します。編集後、ファイルを保存して `sysctl -p` コマンドを実行し、変更内容を反映します。
カーネルパラメータの変更にはシステム管理者権限が必要な場合があることに留意し、また変更を有効にするにはシステムを再起動する必要があります。さらに、名前付きパイプのサイズはハードウェアやオペレーティングシステムのバージョンなどの他の要因によっても影響を受けます。