Linuxにおけるragelの使用法
状態機械を記述することでコードを生成するためのツールで、lexical analyzer、パーサやプロトコルプロセッサなどの生成によく使われます。LinuxではRagelをコマンドラインツールで利用するか、あるいは開発環境に統合して使うことができます。
Ragel の使い方は、主に次の手順から構成されます:
- Ragelステートマシンの記述ファイルを作成する:RagelのDSL(ドメイン固有言語)を使って、ステートマシンの記述ファイルを作成する。このファイルには、処理対象の入力ストリームと対応するステート遷移およびアクションが記述される。ステートマシンの記述ファイルは通常、.rlという拡張子で保存される。
- ツール`ragel`を使用してステートマシン記述ファイルをC言語コードにコンパイルする。生成されたコードは、C/C++のプロジェクトで直接使用したり、他の言語でバインディングしたりして呼び出すことができる。
例えば、次のコマンドを使用してステートマシン記述ファイル test.rl を C コードにコンパイルできます。
ragel -C test.rl
- 生成されたコード統合:プロジェクトに生成された C コードを統合し、必要に応じて変更および拡張します。
- コンパイル:適宜なコンパイラツール(例:gcc)を使用してプロジェクトをコンパイルします。実行: 生成された実行可能ファイルを、実行します
RagelはC言語だけでなく、Ruby、Java、Go等の他の言語のコードも生成できます。生成するターゲット言語は、対応するコマンドライン引数で指定します。
Linux環境におけるRagelの利用では、状態機械記述ファイルの作成からコードの生成、プロジェクトへの統合、ビルド、実行までを網羅しています。