Dockerポートマッピングの役割
Dockerのポートマッピングにより、Dockerコンテナ内のポートをホスト上の特定ポートにマッピングでき、それによってホスト上の他のサービスまたはアプリケーションは特定ポートを介して、Dockerコンテナで実行されているアプリケーションにアクセスできます。
具体的な効果としては、
- コンテナ内部のサービスへのアクセスを提供する:ポートマッピングにより、ホスト上にある他のサービスやアプリケーションが、指定したポート経由で、コンテナ内で実行しているサービスにアクセスできます。たとえば、コンテナで動作するWebサーバーの80ポートを、ホスト上の8080ポートにマッピングすると、ホストの8080ポートから、コンテナ内のWebサーバーにアクセスできるようになります。
- 複数のコンテナ間の通信: ポートマッピングによって、複数のDockerコンテナ間で通信することができます。例えば、あるコンテナの特定のポートをホストにマッピングし、もう一方のコンテナがホストのポートを経由で最初のコンテナにアクセスできるようにします。
- コンテナとホスト環境の分離: ポートマッピングにより、コンテナ内のサービスをコンテナの環境内に隔離できます。ホスト環境に直接公開されないので、セキュリティが強化され、ホスト上で複数のコンテナを実行し、それぞれが異なるポートを使用できます。
- ポートマッピングにより、アプリケーション展開と拡張を容易化: コンテナのポートをホスト上の特定ポートにマッピングすることで、ホスト上で複数のコンテナインスタンスを起動し、アプリケーションの水平拡張を実現できます。