Linux initコマンドとは? 使い方と仕組みをわかりやすく解説
Linuxでは、システムのランレベル(runlevel)を切り替えるために”init”コマンドが使用されます。ランレベルとは、システムの稼働モードまたは状態を指し、異なるランレベルにはそれぞれ異なるサービスや機能が対応しています。
以下は「init」コマンドの基本形式です:
init [runlevel]
runlevelとは、システムの実行レベルを切り替えることを指します。一般的に使用される実行レベルには、0(シャットダウン)、1(シングルユーザーモード)、2(NFSサービスなしのマルチユーザーモード)、3(完全なマルチユーザーモード)、4(予約)、5(グラフィカルモード)および6(再起動)があります。
例えば、システムをマルチユーザーモード(runlevel 3)に切り替えるには、以下のコマンドを使用します。
init 3
現代のLinuxシステムでは「init」コマンドはsystemdに置き換えられており、直接「init」コマンドを使用してシステムランレベルを切り替えることは推奨されていません。システムサービスを管理し、ランレベルを切り替えるためには、より良い方法としてsystemctlコマンドを使用することがおすすめです。