MFCのStretchBltとStretchDIBitsの違いを教えてください。
MFCでは、StretchBltとStretchDIBitsはどちらも画像のストレッチや拡大・縮小を行う関数ですが、若干の違いがあります。
- パラメータが異なっています。
- ストレッチビットマップ(StretchBlt)の引数において、元画像と宛先画像はどちらもデバイスコンテキスト(HDC)で示され、それらはデバイスコンテキストのビットマップまたはその他の画像ソースであることができる。
- StretchDIBitsのパラメータのうち、元画像はビットマップ情報(BITMAPINFO)構造体とピクセルデータで、ターゲット画像の方はデバイスコンテキストで表されています。
- 性能
- ストレッチBltは、デバイスコンテキストを使って画像の伸縮を行うGDI関数なので、ハードウェアアクセラレーション機能を利用でき、場合によってはより高速に動作します。
- StretchDIBitsはStretchBltに比べて、ビットマップの情報とピクセルのデータを使用して、画像の伸縮や拡大縮小を行うGDI+の関数であり、性能は低くなる可能性があります。
- 対応する画像形式:
- StretchBltは、ビットマップやアイコン、カーソルなどのさまざまなタイプのイメージ形式を処理できます。
- StretchDIBitsはビットマップ形式の画像処理に特化している。
- 利用シーン:
- StretchBltは、画像を画面に表示したり、デバイスコンテキストに描画したりするために使用されることが多い。
- StretchDIBitsは、主としてビットマップの処理に使用され、メモリ内での画像の伸縮や、結果をファイルに保存したり特定のデバイスコンテキストで表示したりする処理に使用されます。
大まかに言って、StretchBltは汎用の画像伸縮・拡大縮小のファンクションで、StretchDIBitsはビットマップの処理に特化しています。具体的な要件や画像の種類に応じて、適切な関数を判断することで、より良い性能や効果が得られます。