C++ のバッファオーバフローに対処するには

C++のオーバーランはよくあるセキュリティホールであり、解決策はいくつかあります。

  1. 入力長のチェック:ユーザーからの入力を受信したり、外部データを取扱う際は、常に、入力長のチェックを行い、バッファ容量を超えないようにする。文字列のコピーにはstrncpy()やstrlcpy()関数を用い、目的バッファのサイズを指定することができる。
  2. セキュアに入力関数を使用する。C++ 標準ライブラリでは、`getline` や `scanf` の幅制限などのセキュアな入力関数が提供されています。これらの関数は、入力の長さを制限することで、バッファオーバーフローを防ぎます。
  3. 安全な文字列関数の利用: C++ 標準ライブラリでは、文字列操作時にバッファオーバーフローを引き起こさないことを確実にする、strncpy() や strncat() などの安全な文字列関数が提供されています。
  4. 配列の代わりにコンテナを使用:C++標準ライブラリのコンテナ(std::vector や std::string など)を使用すると、バッファサイズや長さを手動管理する必要がなくなり、バッファオーバーフローのリスクが低減されます。
  5. 外部データを使用する際は、入力検証とフィルター処理を行い、期待する入力のみ受け入れ、違法な入力を拒否します。
  6. ASLR、スタック保護機能を使用する:コンパイルとリンク時に、アドレス空間レイアウトのランダム化(ASLR)およびスタック保護機能を有効にする。これらのセキュリティ機能は、バッファオーバーフローの影響を軽減することができます。
  7. 定期的な更新と修正:使用されるサードパーティライブラリやフレームワークをタイムリーに更新、修正し、使用されるソフトウェアのバージョンで既知のバッファオーバーフロー脆弱性がないことを確認する。

これらは一般的な対策になりますが、実際の適用時には、それぞれの状況に合わせた対策を選択してバッファオーバーフローを防ぐ必要があります。また、開発者には安全なコーディングのためのベストプラクティスを把握し、それに従ってコードの安全性を高めることが推奨されます。

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