Windows TCP 機能紹介

TCP(トランスミッション・コントロール・プロトコル)は、ネットワーク内でデータを転送するためのプロトコルです。これはIPプロトコルに基づいており、信頼性があり、順序付けられ、接続指向のデータ転送を提供するために使用されます。

TCP の主な機能としては、

  1. 信頼性:TCPは確認と再送信の仕組みを利用して、データの確実な転送を行います。送信側はデータを送信した後に受信側の確認情報を待ち、確認情報が届かない場合はデータを再送信します。これにより、データの完全性と正確性が確保されます。
  2. 順番通りに届く:TCPはデータパケットごとに順番番号を振り、受信側は番号順に従ってパケットを正しい順番に再構成します。これにより、受信側がデータパケットを受け取る順番が、送信側が送った順番と必ず同じになることが保証されます。
  3. 送信側は、受信側の受信能力に合うように、データを送信する速度を調整するために、TCP が使用するスライディングウィンドウメカニズムでフロー制御を行います。受信側はデータを受信時に、受信可能なウィンドウサイズを送信側に通知し、送信側はそれらの情報に基づいてデータを送信する速度を調整します。
  4. 輻輳制御:TCPは輻輳制御アルゴリズムを用いて、ネットワークの輻輳を防ぎます。ネットワークが輻輳すると、送信側は送信速度を落とし、これ以上の輻輳を防ぎます。
  5. 接続型通信であるTCPでは、通信する両者で仮想的な接続が構築され、データ送信前に3回のハンドシェイクによる接続の確立と、送信後に4回のウェーブによる接続の切断が必要となります。これにより、通信中は両者間でデータの確実な送受信が行えます。

つまりTCPは、データの確実な転送を確実にする信頼性、順序性、フロー制御、および輻輳制御などの機能を備えた信頼性があり順序があり接続指向のプロトコルです。

bannerAds