RabbitMQ はどのようにメッセージが重複して使用されるのを防止しますか?
RabbitMQ はそれ自体ではメッセージ消費の排他性を保証できませんが、重複したメッセージ消費を可能な限り回避するための方法がいくつかあります。
- 消費者側で行う手動確認:消費者はキューからメッセージを受信後、消費完了を手動確認する必要があります。確認後、メッセージはキューから削除されます。万が一、メッセージの処理中に消費者で異常が発生したり、クラッシュした場合、RabbitMQ はそのメッセージを他の消費者へ再送信し、メッセージが失われたり、重複して消費されるのを防ぎます。
- メッセージの冪等性:コンシューマは、メッセージを処理する操作が冪等であることを保証する必要があります。つまり、同じ操作を複数回実行しても、結果は同じになります。これにより、メッセージが重複して消費されても、システムに影響が出ないようにすることができます。
- 重複排除: 消費者は消費中に処理されたメッセージのIDもしくはユニークIDを記録し、毎回の消費前に処理済みかどうかを確認することができます。もしすでに処理済みだった場合、そのメッセージをスキップして重複消費を避けることができます。
- メッセージの有効期限設定:メッセージに対して有効期限を設定でき、この期限を超えて消費されなかったメッセージは破棄されます。これにより、メッセージが一定時間内に1回だけ消費できるようになりますが、重複消費を完全に回避することはできません。
ただし、完全に重複消費を防止するものではないことに注意してください。できるのはできるだけ重複消費を回避することだけです。分散システムでは、重複消費を完全に回避するのは非常に困難です。そのため、システムを設計する際には、重複消費をどのように処理するか、メッセージをどのように補正して処理するかを考慮する必要があります。