MybatisのObjectFactoryの役割とは
Mybatis の ObjectFactory は、結果オブジェクトを作成するためのファクトリーインターフェースです。指定された型に基づいて新しい結果オブジェクトを作成することが目的です。Mybatis では、SQL 文の実行結果は通常 Java オブジェクトにマッピングされ、ObjectFactory はこれらの Java オブジェクトを作成する役割を担っています。
ObjectFactoryインターフェイスには、Javaのリフレクションを使用してオブジェクトを作成するデフォルト実装クラスであるDefaultObjectFactoryがあります。ただし、オブジェクトの作成ロジックをカスタマイズする必要がある場合は、独自のObjectFactoryインターフェイスを実装して、MyBatisの設定ファイルでそのカスタムObjectFactoryを使用するように構成できます。
カスタムObjectFactoryを使用することにより、次を実現できます。
- オブジェクト生成ロジックは、Springフレームワークが管理するオブジェクトなど、独自のニーズに応じてカスタマイズしたり、別の方法でオブジェクトを生成したりすることができます。
- オブジェクトの初期化: オブジェクト作成後、オブジェクトのプロパティに値を割り当てるなどの初期化処理をすることができる。
- オブジェクトのキャッシュ: オブジェクトファクトリー内でオブジェクトのキャッシュロジックを実装して、オブジェクトの重複作成を避けることができます。
つまり、MyBatisのObjectFactoryは拡張可能な仕組みを提供し、必要に応じてオブエクトの生成ロジックをカスタマイズできます。これにより、SQL文の実行結果を柔軟に処理できます。