C++のマルチスレッドのユースケース
C++ のマルチスレッドの適用シーンとしては、以下などが挙げられます。
- コンカレント処理:マルチスレッドを使用すると、同時に複数のタスクを実行して、プログラムのコンカレント処理能力を向上させることができます。たとえば、ネットワークリクエスト、データベース操作などの時間のかかるタスクをマルチスレッドで処理して、プログラムの応答速度を向上させることができます。
- 並列計算:複数のスレッドが一つの大きな計算タスクを複数の小さなタスクに分割し、それぞれを個々のスレッドの中で並行実行することで計算を高速化できます。例えば、画像処理やデータ分析などの複雑なタスクに並列計算が利用できます。
- リアルタイム処理:マルチスレッドは、リアルタイム応答が必要なタスクのリアルタイム処理に使用できます。例えば、リアルタイム音声・動画データストリームの処理にマルチスレッドを使用し、音・動画の収集、エンコード、デコード、再生などの機能を実現できます。
- イベント駆動:マルチスレッドは、イベント駆動タスクの処理に使用できます。たとえば、マルチスレッドを使用してユーザーインターフェイスイベント、マウスやキーボードイベントなどの処理に用いられ、ユーザビリティの向上につながります。
- ロードバランシング:マルチスレッドはロードバランシングの実現に使用することができ、タスクを複数のスレッドに均等に割り当て、効率的なリソースの利用とタスクのスケジューリングを実現します。
また、マルチスレッドを適用する際には、データ競合やデッドロック等の問題が発生しないように、スレッド間の同期と排他に注意する必要があることに留意することが重要である。