iOcomp入門チュートリアル―MFCでiplotxを使う場合

IOCompは、強力な機能と柔軟なインターフェースデザインオプションを提供する、データ表示やデータ取得アプリケーションを作成するためのコントロールライブラリです。本チュートリアルでは、MFC内のIPlotXコントロールを例に、IOCompを用いてシンプルなデータ描画アプリケーションを作成する方法を紹介します。

IOCompアプリケーションを作成するための手順を以下に示します。

ステップ1:MFCアプリケーションを作成する

まず、Visual Studio を開き、新しい MFC アプリケーションを作成します。「MFC アプリケーション」プロジェクト タイプを選択し、プロジェクト名と保存場所を入力します。アプリケーション ウィザードで、アプリケーション タイプとして「ダイアログ」を選択します。

手順2:IOCompコントロールライブラリを追加

IOCompコントロールライブラリをダウンロードしインストールし、プロジェクトに追加します。Visual Studio では、プロジェクト名上で右クリックし、「プロパティ」メニューを選択します。プロパティダイアログで、「構成プロパティ」>「一般」を選択し、「参照の追加」をクリックします。「参照の追加」ダイアログで、IOCompコントロールライブラリを選択し、「OK」をクリックします。

3. ダイアログコントロールを作成する

プロジェクトリソースビューで「ダイアログ」フォルダを開き、 「IDD_DIALOG1」をダブルクリックしてダイアログエディタを開きます。ダイアログエディタで、スタティックテキストコントロールとIPlotXコントロールをダイアログ内にドラッグします。

ステップ4:IOCompコントロールの初期化

ダイアログクラスファイルの OnInitDialog メソッドを開き、IPlotX コントロールを初期化する以下のコードを追加します。

bool CMyDialog::OnInitDialog()
{
CDialogEx::OnInitDialog();
// 初始化IPlotX控件
m_PlotX.AttachDlgItem(IDC_IOPLOTX1, this);
m_PlotX.SetAllowZoom(false);
m_PlotX.SetAllowPan(false);
return TRUE;
}

ステップ5:データを描く

ダイアログボックスのクラスファイルにデータを描画するためのメソッドを追加します。以下はIPlotXコントロールで正弦波を描画するための簡単な例です。

void CMyDialog::DrawData()
{
double x = 0.0;
double y = 0.0;
double step = 0.1;
int count = 100;
m_PlotX.ClearData();
for (int i = 0; i < count; i++)
{
x = i * step;
y = sin(x);
m_PlotX.AddData(x, y);
}
m_PlotX.Redraw();
}

6. 描画データメソッドの呼び出し

ダイアログのクラスファイルで、「OnBnClickedOk」(または必要に応じてデータを描画するトリガーとなる適切なメソッド)メソッドを見つけ、そのメソッドの中で、新しく作成した「DrawData」メソッドを呼び出します。

void CMyDialog::OnBnClickedOk()
{
DrawData();
CDialogEx::OnOK();
}

ステップ 7: アプリケーションを実行する

アプリをビルドして実行すると、描画内容がまとめられたダイアログが表示される。OKボタンをクリックすると、IPlotXコントロールにデータをプロットする。

IOComp を使用したシンプルなデータプロッティングアプリケーションを作成するための基本的な手順です。必要に応じて、特定のニーズに合わせてアプリケーションをさらにカスタマイズおよび拡張できます。

bannerAds