Tomcat カタログ配置とコンテキスト記述ファイル context.xml
Tomcatでは、アプリケーションを特定のディレクトリに配置することでデプロイできます。これらのディレクトリは、Tomcatインストールディレクトリのwebappsフォルダの中にあります。Tomcatでディレクトリデプロイメントを使用するには、アプリケーションファイル(WARファイルや展開されたフォルダなど)をこのwebappsディレクトリにコピーするだけです。コピーが完了すると、Tomcatは自動的にアプリケーションを読み込み、起動します。
さらに、context.xmlという記述ファイルを使用して、デプロイするアプリケーションごとのコンテキストを別々に設定できます。このファイルは、アプリケーションのディレクトリのMETA-INFというサブディレクトリにあります。
Context.xmlファイルはアプリケーションレベルで特定のコンテキストパラメータ(データベース接続情報、ログレベルなど)の設定を可能にします。Context.xmlファイルはXML構文で記述し、特定の要素と属性を使用してコンテキストパラメータを定義できます。
以下にサンプルcontext.xmlファイルの内容を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Context>
<Parameter name=”dbUrl” value=”jdbc:mysql://localhost:3306/mydatabase” />
<Parameter name=”dbUsername” value=”myuser” />
<Parameter name=”dbPassword” value=”mypassword” />
</Context>
上記の例では、3つのコンテキストパラメータ、dbUrl、dbUsername、dbPassword を定義しています。必要に応じてさらにパラメータを定義できます。アプリケーションをTomcatにデプロイすると、Tomcatは起動時にcontext.xmlファイルを読み込み、このファイル内のパラメータをアプリケーションに注入します。これらのパラメータはアプリケーション中でデータベース接続などの操作を行うために利用できます。
Tomcatが独自にcontext.xmlファイルを提供しなかった場合は、デフォルトコンテクスト設定を使用することに注意してください。このとき、TomcatはコンテキストパラメーターをJNDI、環境変数、システムプロパティから取得しようとします。