GoとFFmpegを使用した動画ストリーミングのセグメント化伝送手法
Golang と FFmpeg を組み合わせて、動画ストリーミングのチャンクトトランスファー方式を実現できます。
まずはFFmpegを使って動画を切り分ける必要があります。FFmpegのコマンドラインツールを使うことも、ライブラリをプログラムに取り込んで利用することもできます。以下はFFmpegのコマンドラインツールを使って切り分ける例です。
ffmpeg -i input.mp4 -c copy -map 0 -segment_time 10 -f segment output%03d.mp4
指定したコマンドは、入力の動画ファイルinput.mp4を10秒分ずつに分割し、output001.mp4、output002.mp4、などの複数の出力ファイルを作成します。
続いて、動画のストリーミング再生のチャンク化を実現するためのHTTPサーバーをGo言語で作成します。HTTPサーバーはGo言語のnet/httpパッケージで実装でき、チャンク化された動画ファイルを再生してクライアントに送信します。
初心者向けの簡単なサンプルコードを示します。
package main
import (
"fmt"
"log"
"net/http"
)
func main() {
http.HandleFunc("/video", videoHandler)
log.Fatal(http.ListenAndServe(":8080", nil))
}
func videoHandler(w http.ResponseWriter, r *http.Request) {
w.Header().Set("Content-Type", "video/mp4")
w.Header().Set("Transfer-Encoding", "chunked")
for i := 1; i <= 10; i++ {
segmentURL := fmt.Sprintf("http://example.com/videos/output%03d.mp4", i)
resp, err := http.Get(segmentURL)
if err != nil {
log.Println(err)
return
}
defer resp.Body.Close()
chunk := make([]byte, 4096)
for {
n, err := resp.Body.Read(chunk)
if err != nil {
log.Println(err)
break
}
w.Write(chunk[:n])
}
}
}
上記のコードにより、/video というルーティングハンドラーが作成され、チャンクされた動画ファイルが逐次読み込まれてクライアントに送信されます。ここに表示されている segmentURL には、実際の状況に応じて修正する必要があることに注意してください。
最後に、上述の Go プログラムを実行し、HTTP サーバーを起動します。クライアントが /video をリクエストすると、サーバーはストリーミングされたビデオのセグメントをセグメンテーション手法によってクライアントに送信します。
本コードはあくまでサンプルであり、実用上はエラー処理・並列転送などの考慮が必要となる点にご注意ください。