LinuxでIO性能をテストする方法
Linux環境でIOパフォーマンスをテストするために使用できるツールと方法は次の通りです。
- ddコマンドを使用して:ddコマンドは、ファイルのコピー、ファイル形式変換などに用いられるコマンドです。パラメータを指定することで、さまざまなIO性能のテストを実行可能です。例えば、以下のようにすると順次書き込み性能のテストが行えます。
dd if=/dev/zero of=testfile bs=1M count=1000 conv=fdatasync
カレントディレクトリにファイルサイズ1GB の「testfile」というファイルを作成します。異なるサイズのファイルのテストを行うには、bsパラメータ(ブロックサイズ)とcountパラメータ(ブロック数)を調整することで行えます。
- fioコマンドを使用しています。fioは、さまざまなタイプのIO負荷をシミュレートできる強力なIOパフォーマンステストツールです。ランダムな読み書き、連続的な読み書き、混合読み書きなどのさまざまなシナリオのパフォーマンスをテストできます。fio構成ファイルを作成してテストのパラメータと負荷タイプを指定し、次にfioコマンドを実行してテストを実行できます。以下にサンプル構成ファイルを示します:
[global]
bs=4k
iodepth=64
rw=randwrite
size=1G
directory=/path/to/test/directory
[job]
filename=testfile
指定されたディレクトリに1GBのランダム書き込みを行うテスト
- iostatコマンドを使用する:iostatコマンドはシステムのI/Oアクティビティを監視するために使用されます。ディスクのI/Oパフォーマンス統計情報を表示するには、次のコマンドを使用できます。
iostat -x 1
ディスクのIOパフォーマンスを1秒ごとに表示、読み/書きの速度、IOキューの深さなどが含まれています。
- iotopコマンドを利用しましょう。iotopはtopコマンドの要領でシステムの各プロセスのIOアクティビティを監視できます。コマンドは以下となります:
sudo iotop
現在の、アクティブなプロセスとそのI/Oアクティビティを表示します。各プロセスの読み書き速度、I/Oキューの長さなどが含まれます。
上記ツールおよび手法を用いて、Linuxマシン上のIOパフォーマンスをテストし、システムのディスクIOアクティビティを理解できます。