shellのtestコマンドの役割は何か
testコマンドは指定された条件が真か偽かを判定するためのコマンドです。様々な条件の判定が行え、判定結果は真か偽かの結果が返されます。シェルスクリプトにおいてはtestコマンドは条件判定文の判定条件として用いられることが多く、条件判定の結果に応じて処理を分岐します。
テストコマンドでは次のタイプの条件判定が可能です。
- ファイルの種類を判断する: ファイルが通常のファイル、ディレクトリ、シンボリックリンク、ブロックデバイスファイル、文字デバイスファイルなどを判断する。
- ファイル権限の判断:ファイルの読み込み、書き込み、実行の権限が条件を満たしているか判断する。
- 文字列操作:文字列が等しいか、空かどうか、文字数などを判定する。
- 数値判断:大小や等しさを判定する。
- ファイル比較:ファイルのサイズ、最終更新時間などの違いを判定
- 論理判断:複数の条件の関係を「AND」「OR」で判断する。
テストコマンドの構文は次のとおりです。
test expression
また、expressionは条件式で、条件の種類によりその記述方法が異なります。test コマンドは、if 文や while ループなどの制御構造内で使用でき、式の結果に基づいて条件判断や制御フローの実行を行います。