5分でOSIモデルを深く理解

OSI参照モデルとはネットワーク通信のためのリファレンスモデルで、コンピュータネットワークの通信を階層ごとの7つの層に分け、各層が異なる機能を担当しています。以下、各層の概要です。

  1. フィジカルレイヤー (Physical Layer) – 元のビットストリームの伝送と、ケーブルの種類、コネクタ、伝送速度などの物理接続の仕様の定義を担当します。
  2. データリンク層(Data Link Layer)は、物理接続上でデータフレームを送信したり、転送時のエラー処理やフロー制御を行います。論理リンク制御層(Logical Line Control: LLC)とメディアアクセス制御層(Medium Access Control: MAC)という2つのサブ層で構成されます。
  3. ネットワーク層はパケットルーティングと異なるネットワーク間での転送を担当する。ホストのIPアドレス情報などを使用してパケットの宛先を識別し、転送する最善のパスを選択します。
  4. トランスポート層 (Transport Layer) – 端点間の信頼できるデータ転送とエラー回復を提供します。ポート番号を使用してさまざまなアプリケーションを識別し、それらに信頼性、フロー制御、輻輳制御を提供します。
  5. セッションレイヤー(セッションレイヤー)は、アプリケーション同士のセッションの確立、管理、終了を担当します。信頼性の高いデータ転送のために同期やチェックポイントなどのセッション制御機構を提供します。
  6. プレゼンテーション層:データのフォーマット化、暗号化、圧縮を行います。アプリケーションデータをネットワークで認識できる形式に変換し、異なるシステム間でのデータの相互運用性を実現します。
  7. アプリケーション層:ユーザーとネットワークサービスとのインターフェイスを提供します。メール、ファイル転送、リモートログインといった様々なアプリケーションを含みます。

OSI参照モデルは、コンピューターネットワークを理解し設計するための標準化されたフレームワークを提供します。その階層構造は、さまざまなネットワーク機器と技術間の相互運用性を助け、ネットワーク通信の開発と標準化を促進します。

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