ケトルはデータの増分同期抽出方法を採用しています。

ケトルの増分同期におけるデータ抽出は、通常以下のステップで実現されます。

  1. データが同期されているかどうかの判断基準となる増分フィールドを特定します。このフィールドは、各データの更新タイムスタンプまたは固有識別子を記録して、新しいデータと同期済みのデータを区別します。
  2. 差分データの取得:KettleのETLツールを使用して、ソースデータベースまたはファイルに接続し、SQLクエリまたは他の方法で差分データを抽出します。クエリステートメントでは、差分フィールドの値に基づいて条件フィルタリングを行い、更新タイムスタンプが前回同期時刻より大きいデータのみを抽出するか、一意の識別子が同期済みのデータに存在しないデータを抽出します。
  3. 抽出した増分データをターゲットデータベースまたはファイルに蓄積します。Kettle の出力コンポーネント(Table Output、Text File Output など)を使用して、データをターゲットテーブルやファイルに書き込みます。
  4. データ抽出後には、更新同期時刻が必要です。今回の同期終了時刻を次回同期の開始時刻とします。同期時刻は、設定表に保存しておきます。次回同期時には、前回同期時刻を設定表から読み出して、抽出を実施します。
  5. 一定期間隔で自動的に増分同期を行うには、Kettle のスケジュール機能を使用して定期的なタスクを設定し、一定期間ごとに上記のステップを実行することで増分同期でデータを抽出します。

なお、具体的な実現手順は環境や要件によって異なる場合があり、上記の手順は一般的な増分同期データ取得手法の一例として示しています。

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