イベント発生元要素を取得する

JavaScript の event.srcElement は、イベントを発生させた要素（イベントのターゲット）を返す読み取り専用のプロパティです。主にイベント発生時の要素オブジェクトを操作する目的で利用され、例えばスタイルの変更、要素のプロパティの取得・変更などに活用されます。

従来のIEブラウザでは、event.srcElementプロパティがイベントのターゲット要素を取得する一般的な手段でしたが、現代ブラウザではevent.srcElementの代わりにevent.targetプロパティを使用できます。両者の役割は共通で、イベントを発火した要素を返します。

event.srcElementはIE特有の非標準プロパティであり、他のブラウザーではサポートされません。そのため、クロスブラウザ開発では、event.srcElementの代わりにevent.targetを使用してイベントの対象要素を取得することを推奨します。古いIEブラウザーとの互換性が必要な場合は、event.target || event.srcElementを使用して対象要素を取得できます。