Prometheus 負荷分散と障害耐性の仕組みを解説

Prometheusシステムは、監視データの負荷分散と障害耐久処理を実現するために、以下のコンポーネントとメカニズムに主に依存しています。

  1. サービスの発見:Prometheusは、静的設定、DNSサービスの発見、Kubernetesのサービス発見など、さまざまなサービス発見メカニズムをサポートしています。サービスの発見により、Prometheusは監視対象を動的に見つけ出し、負荷分散を実現できます。
  2. ターゲットマネージャー:Prometheusのターゲットマネージャーは、ターゲットの健康状態を監視し管理します。もし監視対象が利用できないか異常が発生した場合、ターゲットマネージャーは自動的にそのターゲットを監視対象リストから削除し、耐障害処理を実現します。
  3. アラートマネージャー:アラートマネージャーは、Prometheusのアラート処理コンポーネントであり、Prometheusからのアラート情報を受け取り、設定されたアラートルールに従って処理します。アラートマネージャーを使用することで、監視データの障害耐性処理やアラート通知を実現できます。
  4. Federation(連邦): PrometheusはFederation機構をサポートし、複数のPrometheusインスタンスの監視データを一元化することができます。これにより監視データの負荷分散と容錯処理が可能となり、監視システムの拡張性と安定性が向上します。

総じて、Prometheusシステムはサービス検出、ターゲットマネージャ、Alertmanager、およびフェデレーションなどのメカニズムを利用して、監視データの負荷分散と耐障害処理を実現し、監視システムの信頼性と安定性を確保しています。

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