オラクルカーソルのデータ量が大きい場合の対処方法
カーソルデータが大きすぎる場合は、以下の処理方法を検討してください。
- バッチ処理: 大規模なデータセットをいくつかの小さなデータセットに分割して処理します。適切なバッチサイズを設定することで、1つのバッチを処理し終えた後、処理されたデータを解放してから、次のバッチのデータを処理します。これにより、大量のデータを一度にメモリに読み込むことを避け、メモリのプレッシャーを軽減できます。
- カーソルのFETCH SIZE属性を利用する。カーソルを使用する場合、FETCH SIZE属性を設定することで、一度にデータベースから取得するデータ行数を制限することができます。FETCH SIZEを小さい値に設定することで、一度に取得するデータ量を削減でき、メモリ消費の削減が期待できます。
- カーソルを使ったBULK COLLECT文:BULK COLLECT文ですべてのカーソル内のデータをコレクションに一度にロードすることができます。BULK COLLECT文を使うことでデータベースとアプリケーション間のインタラクションを減らし、データ取得の効率を高められます。
- カーソルデータを仮表に挿入し、仮表上で処理を行います。仮表を活用することで、カーソルデータに対する直接操作を減らし、処理効率を高めます。
- 部分データのみを処理したい場合は、ページングクエリを使用できます。つまり、一度に特定の量のデータをクエリして処理します。ページングクエリを実現するには、LIMITまたはROWNUM条件を追加できます。
いずれの方法もそれぞれにテストとチューニングが必要であり、ご自身のユースケースに最適な処理方法を見つけることが重要です。