オラクルで行われる手動スナップショット作成方法
Oracleデータベースにおけるスナップショット(Snapshot)生成方法は2通りある。
- フラッシュバック技術を使用したスナップショット作成: フラッシュバック技術はOracleデータベースが提供する時点への遡及機能であり、UNDOデータを使ってスナップショットを作成できます。フラッシュバック技術を利用することで、過去の時点の状態にデータベースを復元して、その状態をスナップショットとして使用できます。スナップショット作成手順を以下に示します。
- まず、データベースの UNDO 表領域が、必要な期間内のすべての変更を保持できるだけの十分なサイズであることを確認します。
- フラッシュバック・データベース・コマンドを使用して、データベースを必要な時点にロールバックします。たとえば、FLASHBACK DATABASE TO TIMESTAMP TO_TIMESTAMP(‘2022-01-01 00:00:00’, ‘YYYY-MM-DD HH24:MI:SS’)。
- 指定された時点の状態にデータベースが巻き戻っているので、その状態をスナップショットとして利用できます。データベース内の各種のクエリ文を利用して、そのスナップショットの内容を取得することができます。
- データベーススナップショット機能を利用する: Oracleデータベースでは、データベースの中で特定時点のデータのスナップショットを保持するスナップショットオブジェクトを作成できるスナップショット機能も提供されています。なお、スナップショットを作成する手順は以下になります。
- CREATE SNAPSHOT文を使用してスナップショットオブジェクトを作成します。例:CREATE SNAPSHOT my_snapshot AS SELECT * FROM my_table。
- スナップショットオブジェクトの生成が成功したら、SELECTステートメントを使用してスナップショットオブジェクトを検索し、特定の時点のデータスナップショットを取得できます。
生成したスナップショットデータは現在の時点よりも前のデータのみを保持し、以降のデータ更新を含まないことに注意してください。スナップショットオブジェクトのデータはクエリステートメントから取得できますし、スナップショットオブジェクトを他のテーブルと結合したり、フィルタ処理などの操作を行うことで必要なデータを取得することもできます。