Spring Cloudマイクロサービスアーキテクチャのメリットとデメリット
Spring Cloud マイクロサービスアーキテクチャの利点は以下を含みます。
- 弾力性とスケーラビリティ: マイクロサービスアーキテクチャにより、アプリケーションを小規模で独立したサービスに細分化でき、サービスは独立して拡張およびデプロイできます。これにより、アプリケーションの弾力性とスケーラビリティが向上し、要件に応じてサービスの追加や削除を柔軟に行えます。
- 個別の開発・デプロイ:各マイクロサービスは個別に開発・デプロイでき、異なるチームが異なるタイミングとスピードでそれぞれのサービスをリリース可能。開発・デプロイの効率が向上。
- 技術スタックの柔軟性:マイクロサービスアーキテクチャでは、異なるサービスの構築に異なるプログラミング言語と技術スタックを使用できるため、具体的なニーズに応じて最も適切な技術を選択できます。
- サービスはそれぞれの機能のみを担当しており、サービスの1つが機能しなくなっても他のサービスには影響せず、結果としてシステムの障害耐性と災害復旧能力を高めています。
- 拡張性:マイクロサービスアーキテクチャでは各サービスが独立しているため、システム全体を拡張するのではなく、要件に応じて特定のサービスを水平に拡張できます。
Spring Cloudによるマイクロサービスアーキテクチャの弱点
- マイクロサービスアーキテクチャでは、各サービスが独立しているため、膨大な数のマイクロサービスを管理・調整する必要があり、システムの複雑性が増加する。
- サービス間の通信が複雑になる。マイクロサービスアーキテクチャのサービスはネットワーク経由で通信する必要があり、サービス間の通信の複雑さと遅延が増大する。
- 一貫性問題:マイクロサービスアーキテクチャでは各サービスが独立しているためデータの一貫性が保ちにくくなり、データが一貫性を保っていることを保証するために追加の作業が必要になります。
- マイクロサービスアーキテクチャは、アプリケーションを複数のサービスに分割するため、開発およびメンテナンスコストがかさむ。個々のサービス間の依存関係を管理および調整するには、追加の作業が必要になる。
- マイクロサービスアーキテクチャではサービス間が疎結合のため、各サービスの独立したデプロイ(配備)・運用が必要になり、デプロイ・運用の複雑性が高くなる。