Javaのjoinとyieldの違い
JavaのThreadのjoinメソッドとyieldメソッドはどちらもスレッドスケジューリングメソッドですが、役割と使用方法が異なります。
join()メソッドはスレッドの完了を待機するために使われます。あるスレッドが別のスレッドのjoin()メソッドを呼び出すと、呼び出されたスレッドが完了するまで一時的にブロックされます。呼び出されたスレッドがjoin()メソッドが呼び出されたスレッドで完了した後にのみ、join()メソッドを呼び出すスレッドは実行を続けます。このメソッドは、メインスレッドが子スレッドのタスクの完了を待機する場合によく使用されます。
yield()メソッドは現在のスレッドの実行を一時停止して他のスレッドに実行機会を与えるために使用します。yield()メソッドを呼び出すと、現在の実行中のスレッドは実行可能状態から実行可能状態に移行し、次に実行するスレッドはスレッドスケジューラによって決定されます。yield()メソッドは一般的に複数のスレッド間の調整に使用され、他のスレッドに実行機会を与えてシステム全体のパフォーマンスを向上させます。
要約すると、
- join()メソッドはスレッド完了まで待機し、yield()メソッドは現在のスレッド実行を一時停止して他のスレッド実行機会を与えることができます。
- join()メソッドは呼び出しスレッドが呼び出しスレッドの実行が完了するのを待つのに対し、yield()メソッドは現在のスレッドが自発的にCPUリソースを明け渡し、他のスレッドを実行させるものです。
- join()メソッドは、ブロッキング呼び出しでスレッドを待機させることで実現し、yield()メソッドは、現在実行中のスレッドを、実行状態から実行待ち状態に変更して、CPUリソースを解放することで実現しています。
- join()メソッドは子スレッドがタスクを完了するまで待機するために使用され、yield()メソッドはスレッド間の調整に使用されるのが一般的です。